スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ギリシャ支援で欧州債務問題は解決するのか? - FX自動売買

FX自動売買

藤田正美の時事日想:
 ギリシャへの支援、1300億ユーロ(約13兆6000億円)は、日本時間の今夜決まるはずである。何度かこの最終決定が先延ばしされてきただけに、もしユーロ圏の財務相が集まってここで決めなければ、楽観ムードが高まっている投資家の間に再び混乱が生じるかもしれない。

 もともとギリシャがハードランディングでデフォルトすれば、ギリシャのみならずEU経済が大打撃を受けるとされてきた。だから、「どのような代償を払ってもギリシャをソフトランディングさせなければならない」というのが各国の一致した意見だった。

 しかし、フィナンシャルタイムズ紙によれば「ギリシャがたとえデフォルトになってもその影響は大したことはない」との見方が出ているのだという。ドイツ、フィンランド、オランダの当局者の間でそういった議論が交わされている。これらの国はいずれもユーロ圏でトリプルAの格付けを維持している国だ。

 とはいってもギリシャを破たんさせれば、民間金融機関の自己資本は毀損(きそん)するし、破たんの後始末に使われるユーロ圏やEU、IMFのカネもばかにならない。ただ、ユーロ圏諸国がギリシャ支援にさまざまな条件をつけた背景には、こうしたある種の「自信」があったということである。

 とはいえ、これで問題が解決したとはいえない。最大の問題はユーロ圏あるいはEUの経済成長が脅かされていることだ。ギリシャの2011年第4四半期は、前年同期比でマイナス7%と大きく落ち込んだ。2012年は全体でもマイナス成長になると見込まれている。

 経済がマイナス成長になる中で、ギリシャやポルトガル、イタリア、スペイン、アイルランドなどは緊縮財政を実行し、財政赤字を削減しなければならない。それが長期的には国の競争力を高めることになるとはいえ、短期的には雇用が減り、賃金も引き下げられる。アテネで見られたような民衆のデモが、今年はこれらの国でいっそう激しくなることも予想される。

 本来、国の競争力を回復させる1つの大きな手段は為替だ。通貨が安くなれば輸出競争力が増す。韓国の企業がテレビなどで日本企業を圧倒するようになった理由の1つは、ウォン安だ。逆に今、日本企業が大きな赤字を出すようになった理由の1つは、東日本大震災やタイの洪水などもあるが、現在の歴史的円高である。

●為替安で競争力を回復できない国々

 しかし、ギリシャやイタリアなど統一通貨ユーロを採用している国は、為替安によって競争力を回復させることはできない。これがユーロ圏の大きな矛盾だ。しかもユーロは、ドイツの強さに引っ張られて為替相場は高くなりがちである(ユーロ安に振れたのはギリシャなどの債務危機が表面化してからだ)。逆にドイツなどは、自国通貨マルクのころよりも為替相場が安くなりがち、競争力の劣る国がユーロの相場を押し下げてくれるからである。その結果、ドイツは輸出によって経済を成長させることができる。

 ユーロ圏が抱えるこの矛盾は、財政規律をいくら強めても解決する話ではない。最終的には、豊かな国から貧しい国への富の移転が必要だろうし、財政を統一することも必要になるだろう。主権をEUに委譲することによって、経済統合の大実験を完成させることしかないと思われるが、実際にそこに到達するには障害がいくつもあるし、それが可能かどうかも分からない。

 それにEUは日本と同じように、人口減少、高齢化という悩みを抱えている。出生率がまずまず高いのはフランスだけだ。ということは、人口減少による需要減、そしてデフレという日本がたどっている道をEUもたどる可能性があるということだ。

 日本の轍(てつ)を踏まないように、欧米の中央銀行は金融の超緩和策を続けている。ECB(欧州中央銀行も2011年にマリオ・ドラギ総裁に交代してから緩和路線にかじを切った)。これでデフレに陥るのを防ぐことができるかどうかは、誰にも分からない。

 世界銀行のリポートによれば、「域内の自由化によってサービス貿易を3倍に増やすことができる」という。また農業は国による保護や規制が強い分野であり、これも自由化によって経済成長を促進できると言われている。

 ただ、緊縮財政や規制緩和などの変革には、政治の強い意思が必要である。それは日本の政治を見ていても分かることだ。しかし国民に一時的とはいえ痛みを強いるような改革を進めることは、どこの国でも大変であることに違いない。フランスはこの4月に大統領選挙が行われるが、サルコジ現大統領は苦しい戦いを強いられている。ギリシャも総選挙が近付けば、政府が約束した緊縮策や改革が反故にされる可能性もある。

 株価が上昇したことで、世界的に楽観的なムードが高まっているが、欧州にかかった黒雲はそう容易に晴れまい。

[藤田正美,Business Media 誠]


(この記事は産業(Business Media 誠)から引用させて頂きました)


モーサテ予想とユーロドルのまとめ 03/01/11

スポンサーサイト

 | コメント : 0  | トラックバック : 0

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

検索フォーム

このページの先頭へ

FC2Ad

FX自動売買 システムトレード検証
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。