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中国、欧米石油メジャーに遅れをとった日本のエネルギー戦略巻き返しのためにもミャンマーへの円借款再開は重要だ/歳川 隆雄 - FX自動売買

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 『朝日新聞』(2月23日付朝刊)の小さな記事「対ミャンマー円借款を再開---4月の首脳会談で表明」は重要である(『日経』など各紙も同日夕刊以降フォロー)。同紙によると、民政移管を果たしたミャンマーのテイン・セイン大統領が4月21日に東京で開かれる「日メコン首脳会議」出席のため来日、野田佳彦首相と会談する。日本は、同国のタン・シュエ軍事政権が1988年の民主化運動弾圧以降、途上国援助を人道支援に限定し、インフラ整備などのための円借款を凍結したが、野田首相は日緬首脳会談で再開方針を伝えるというのである。

 ミャンマー(旧ビルマ)といっても、竹山道雄の名著『ビルマの竪琴』やデビッド・リーン監督の映画「戦場に架ける橋」を思い浮かべるぐらいかもしれない。簡単におさらいをしてみよう。インドの東南アジアへの入り口、中国のインド洋への出口であるミャンマーの首都はネピドー。人口約6250万人、面積約68万平方キロメートル(日本の約1・8倍)。1人当たりGDP約702ドル(日本は約45000ドル)、宗教は国民の9割が仏教徒(上座部仏教)である。一言でいえば、世界の最貧国の一つである。

 タン・シュエ議長率いる軍事政権が軍政を敷き、その間の89年~2010年まで国民民主同盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー女史は自宅軟禁されていた。11年3月に民政移管が実現、07年10月から首相を務めたテイン・セイン氏が大統領に選出された。同政権はスー・チー女史の自宅軟禁措置解除、海外在住の民主化運動活動家の帰国呼びかけ、地方訪問・報道規制緩和、政治犯の釈放、労働団体法の公布、経済改革の実施(為替レートの一本化等)、カチン州少数民族への停戦指示、カレン民族同盟との停戦合意など相次ぐ民主化政策を打ち出した。

 11年12月にミャンマーを訪れたオバマ米政権のクリントン国務長官は一連の民主化政策を高く評価、旧宗主国の英国を除く欧州諸国も同国の民主化と国民和解に向けた前進に好意的な姿勢を示している。翻って我が国の対応である。昨年10月にワナ・マウン・ルイン外相を外務省賓客として招請、東京で玄葉光一郎外相との日緬外相会談が実現した。さらに、インドネシア・バリ島で開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)+日中韓首脳会議に出席した野田首相は同11月18日、同地でテイン・セイン大統領と会談した。

 両国トップの会談が実現したことで、年明け前後から両国間交流は一段と加速化された。昨年12月に玄葉外相、1月には枝野幸男経済産業相がそれぞれミャンマーを訪れている。外務、経産両相は4月のミャンマー大統領の日本訪問前に同国の国家計画経済開発相、鉄道相などの訪日招請を行っている。

 そうした中で、筆者が注目したのは、民主党の仙谷由人政調会長代行が2月13日から5日間、ミャンマーを訪れたことである。ベトナム政府・与党にも太いパイプを持つ仙谷氏がこの時期に同国を訪問した意図は何なのか。野田首相の親書を持参した仙谷氏がネピドー滞在中にテイン・セイン大統領と1時間にわたって会談したのを始め、外相、国家計画経済開発相、鉄道相、商業相、農相、エネルギー相、運輸相など"大臣総なめ"と、与党・連邦連帯開発党(USDP)のテー・ウー代表にまで会っているのだ。



 ミャンマー政府・与党要人との会談以外の日程をみると、日程最終日の17日に同国の最大都市ヤンゴン(旧ラングーン)近くの港湾都市ティワラを視察していることが興味深い。

 同市には約2400ヘクタールの大型工業団地が建設される予定だが、合わせて大型の輸送船やコンテナ船が利用できる港湾施設を整える計画である。そしてタイとの国境沿いのディエワにも工業団地を建設する計画があるが、我が国のエネルギー関係者が注目するのは、同国が東南アジア第3位の天然ガスの埋蔵量を有することである。

 折りしも日本は、米国主導の対イラン経済制裁問題がエスカレートし軍事衝突が発生するような事態となれば、イランによってホルムズ海峡が封鎖され、カタール産液化天然ガス(LNG)を始め中東諸国からの化石燃料の安定供給停止に直面するのだ。

 ミャンマーは日本に対して延滞債務約4600億円を抱えており、円借款を供与できない。今月末から3月にかけて両国の実務レベルは累積債務の返済方法や債務額の減額などについて協議することになっているが、ガス田採掘権の確保で欧米の石油メジャーやマレーシア、中国から遅れを取っている現状を考慮して、ここは超法規措置で臨むべきだ。そして仙谷訪緬を機に迅速な対応、即ちミャンマー向け政府開発援助(ODA)を港湾・鉄道・道路など大規模なインフラ整備に使えるようにすべきである。


(この記事は政治(現代ビジネス)から引用させて頂きました)


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